ドバイの治安悪化を4指標で検証!犯罪指数は横ばい・平和度は下落

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『ドバイは世界有数の安全な都市』。

そう聞いて移住や物件の購入を考え始めた矢先に、2026年春の報道を見て不安になった方は多いのではないでしょうか。

「以前と比べて、ドバイの治安は悪化したのかな」

「安全だと聞いていた話は、もう古いのかな」

結論からお伝えすると、ドバイの治安悪化は、どの指標で測るかで答えが違います。体感の犯罪指数は横ばいで、ドバイ警察は減少を発表しています。

一方で国レベルの平和度指数は下がりました。外務省の危険レベルは2月末に引き上げられ、3月のレベル3を経て6月にレベル2まで引き下げられています。

弊社はドバイで不動産の開発と売買仲介を行う会社です。本記事では『安全』『危険』の断定はせず、4つの指標の推移を出典つきで並べ、判断材料としてお渡しします。

なお、高額な罰金の報道やSNSの噂は法律や詐欺の話で、本記事が扱う治安とは別の問題です。日常の注意点や日本と違うルールは、ドバイの治安を全体からまとめた記事で解説しています。

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この記事でわかること

  • ドバイの治安を測る4つの指標のうち、直近で数値が下がったものと、下がっていない・改善したもの
  • 2026年に外務省の危険レベルがどう動いたか(発表日付の時系列)
  • 同じ4つの指標を、自分で最新まで確かめる方法

※本記事の情報は2026年9月時点のものです。

ドバイの治安悪化を4つの指標の推移で検証する

ドバイの治安悪化を確かめる指標は、大きく4つあります。指標ごとに測っている範囲が違うため、答えも1つにはなりません。

4つのうち悪い方向へ動いたのは、国レベルの世界平和度指数と、2月末に引き上げられた外務省の危険レベルです。体感の犯罪指数は横ばいで、ドバイ警察は減少を発表しています。

指標測っている範囲前回値(時点)直近値(時点)変化
Numbeoの犯罪指数住民や訪問者の体感アンケート16.3(2022年版)16.19(2026年9月1日更新)横ばい
ドバイ警察の発表通報件数の前年比(発表ベース)犯罪通報が前年比49.9%減(2023年)減少と発表。数値なし(2026年上半期)減少と発表(連続した値は未確認)
世界平和度指数犯罪に加え、紛争や軍事化を含む国別指標同率52位・1.812(2025年版の発表値)73位・1.927(2026年版)スコアは1.2%悪化・順位は据え置き(発表元の前年比)
外務省の危険レベル渡航リスク(地域情勢を含む)レベル3(2026年3月5日)レベル2(2026年6月25日)引き下げ(2月末の引き上げ後の水準)

Numbeoは公式統計ではなく体感のアンケートで、世界平和度指数は犯罪以外の項目も含みます。世界平和度指数の変化は発表元の前年比で示しており、2025年版で発表された順位(同率52位)との単純な差とは一致しません。

世界や日本と比べた順位は、ドバイの治安ランキングを解説した記事で紹介しています。

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ドバイの治安を測る4指標を、犯罪と地域情勢、体感アンケートと機関の発表の2軸に配置した図

ここでは4つの指標を1つずつ解説していきます。

Numbeoの犯罪指数は2022年から横ばい

Numbeoは世界の都市の犯罪や生活コストを、住民や訪問者の回答から指数にしている民間サイトです。犯罪指数は、数値が低いほど犯罪が少ないと感じられていることを表します。

ドバイの犯罪指数は、2019年版と2020年版が17.0でした。2022年版以降は16.1から16.4の間で動いており、横ばいと読めます。

Numbeoのドバイ犯罪指数の年別推移。2019年版17.0から2026年版16.1まで16〜17の範囲で横ばい
参照元:Numbeo「Crime Index by City」各年版

2026年9月1日更新の値は16.19で、回答者は1,158人です。2019年版と2020年版の17.0と比べても、差はわずかです。

内訳には『過去5年で犯罪が増えたと感じるか』という項目があり、値は42.13です。Numbeoの区分では中程度にあたります。

指数は回答をマイナス2からプラス2で集め、0から100に換算したものです。

ドバイ警察は犯罪通報の減少を発表

ドバイ警察は、2023年の犯罪通報が前年比で49.9%減ったと発表しました。重大犯罪の通報も42.72%減ったと発表しています。

犯罪率そのものの推移ではなく、通報件数の前年比です。

2026年に入ってからも、第1四半期と上半期に通報の減少を発表しています。弊社が確認した報道では、2026年分の減少率の数値は示されていません。

注意したいのは、外務省がUAEの一般犯罪について、明確な統計は公表されていないと記載している点です。ドバイ警察の数字は発表ベースの前年比で、単年の減少率を長期の推移と取り違えないようにしましょう。

弊社が確認した2026年9月時点では、年ごとに連続した公表値は見つけられませんでした。

世界平和度指数は順位据え置き・スコアは悪化

世界平和度指数は、経済平和研究所が毎年6月に発表する国別の平和度ランキングです。犯罪だけでなく、紛争や軍事化に関する項目も含めて算出されます。

UAEは2026年版で73位、スコアは1.927でした。発表元(経済平和研究所)の前年比では、順位は据え置きで、スコアは1.2%悪化しています。なお、2025年版の発表時の順位は同率52位ですが、発表時の順位どうしの差は発表元の前年比と一致しないため、ここでは発表元の前年比で示しています。また2026年版は多くの項目が2025年12月までのデータで算出されており、2026年2月末からのイラン情勢の影響は十分に反映されていないと報告書に記載されています。

スコアは数値が大きいほど平和度が低いことを示します。

外務省の危険レベルはレベル3からレベル2へ引き下げ

外務省の危険レベルは、国や地域ごとの渡航リスクを4段階で示す情報です。UAE全土は2026年9月時点でレベル2、不要不急の渡航は止めてくださいという段階にあります。

2026年の動きを、外務省と日本貿易振興機構(JETRO)の発表日付で並べます。

  • 2月28日 レベル2へ引き上げ
  • 3月5日 レベル3(渡航中止勧告)へ引き上げ。外務省の発表では、イランが米軍基地や民間施設を標的に攻撃し、民間施設にも被害が出ていることが理由とされました
  • 5月13日 レベル3を継続。真にやむを得ない事情がある場合の渡航は妨げないとする、ただし書きを追記
  • 6月18日(日本時間) 米国とイランの間で戦闘終結等に関する覚書に署名
  • 6月25日 レベル2へ引き下げ
  • 7月9日・18日 中東情勢の急激な変化の可能性に関する注意喚起(広域情報)を発出
  • 7月21日 中東情勢を受けた注意喚起(広域情報)を発出

出典元:外務省 海外安全ホームページ「アラブ首長国連邦 危険・スポット・広域情報」/日本貿易振興機構(JETRO)ビジネス短信(2026年3月5日・5月14日)

今後も不測の事態が発生する可能性は排除されないため、アラブ首長国連邦への不要不急の渡航は止めてください。

引用元:外務省 海外安全ホームページ「アラブ首長国連邦の危険情報【危険レベルの引下げ】」(2026年6月25日)

街の様子はどうでしょうか。ドバイ在住の日本人が回答するQ&Aサイトでは、2026年6月時点で日常生活はほぼ通常で、5月2日以降は警報が発令されていないという回答がありました。

ドバイの治安悪化を自分で確かめる4つの見方

4つの指標は、いずれも読者自身が最新の値を確かめられます。ただし前提として、外務省はUAEの一般犯罪について次のように記載しています。

アラブ首長国連邦の治安状況は比較的安定していると言われているものの、一般犯罪に関しては、明確な統計は公表されていません。

引用元:外務省 海外安全ホームページ「安全対策基礎データ:アラブ首長国連邦」(2024年4月2日更新)

連続した公式統計を確認できない以上、体感の指標と発表ベースの数字を、時点を見ながら読む必要があります。ここでは指標ごとの見方を、上の表と同じ順で解説していきます。

体感の変化はNumbeoの更新日と内訳で見る

Numbeoのドバイのページを開くと、上部に更新日と回答者数が表示されます。値を見るときは、まず更新日が直近かどうかを確かめてください。

総合の犯罪指数だけでなく、内訳まで見るのがコツです。『過去5年で犯罪が増えたと感じるか』や『夜に一人で歩くときの安全』といった項目のほうが、総合値より変化を映しやすいのです。

犯罪の増減はドバイ警察の発表日と前年比で見る

ドバイ警察は四半期や年ごとに、通報件数の増減を発表しています。発表を読むときは、発表日と比較している期間を必ず確かめましょう。

前年比の減少率は、単年の変化を示す数字です。複数の年を比べるときは、同じ基準の数字かどうかを確認してください。

ドバイ警察やドバイ政府のオープンデータにも、犯罪統計の項目があります。連続した公表値を確認できたときは、単年の前年比より公表値を優先して読んでください。

国レベルの変化は世界平和度指数の前年比で見る

世界平和度指数は毎年6月に更新されます。前の年からの変化は、最新版で発表元が示す前年比で見るのが確実です。過去の版で発表された順位と並べた差は、最新版の前年比と一致しないことがあります。順位だけでなくスコアも見ると、変化の大きさが分かります。

指数には犯罪以外の項目も含まれるため、都市の治安そのものを表す数字ではありません。順位が動いたときは、報告書のどの項目が動いたのかまで見ると読み違えを防げます。

同じスコアで並ぶ国があるため、順位は経済平和研究所の公式の表で確認してください。

今のレベルは外務省の危険情報とたびレジで見る

外務省の海外安全ホームページには、UAEの現在の危険レベルと発出日が掲載されています。渡航や滞在を考えるときは、まずここを見るのが確実です。

あわせて『たびレジ』に登録しておくと、情勢が動いたときに在外公館からのメールで知らせを受け取れます。3か月以上滞在する場合は、在留届の提出が必要です。

緊急時の連絡先は、警察が999、在ドバイ日本国総領事館が+971-4-293-8888です。

治安以外も含めたドバイの全体像は、費用や制度、生活まで無料ガイドでまとめて確認できます。

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ドバイの治安悪化についてよくある質問

ドバイの治安は最近悪化しましたか?

測る指標で答えが違います。体感の犯罪指数は横ばいで、ドバイ警察は減少を発表しています。 一方で国レベルの世界平和度指数は2026年版で73位、順位は前年から据え置きで、スコアは1.2%悪化しました。外務省の危険レベルは2月末に引き上げられ、3月のレベル3を経て6月にレベル2となっています。

ドバイで犯罪は増えていますか?

Numbeoの犯罪指数は2022年版から横ばいで、ドバイ警察は2023年に通報の大幅な減少を発表しています。 ただし外務省は、一般犯罪の明確な統計は公表されていないとしています。発表ベースの数字として読む必要があります。

外務省の危険レベルはいつ、どう変わりましたか?

2026年3月5日にレベル3の渡航中止勧告となり、6月25日にレベル2へ引き下げられました。 2026年9月時点でもレベル2が続いています。最新の情報は外務省の海外安全ホームページで確認してください。

世界平和度指数の順位は下がりましたか?

2026年版は73位で、発表元(経済平和研究所)の前年比では順位は据え置き、スコアは1.2%悪化しました。2025年版の発表時の順位は同率52位ですが、発表時の順位どうしの差は発表元の前年比と一致しません。 世界や日本と比べた順位は、ドバイの治安ランキングの記事で紹介しています。

罰金の報道やSNSの噂は、治安が悪くなった証拠ですか?

罰金や拘束の報道は、UAEの法律やルールに関する話です。犯罪の増減を示す統計とは、別の問題として切り分けて考えてください。 日本と違う法律や日常の注意点は、ドバイの治安をまとめた記事で解説しています。

まとめ

ドバイの治安悪化は、測る指標で答えが違います。体感の犯罪指数は横ばいでドバイ警察は減少を発表し、国レベルの平和度指数は下がりました。

外務省の危険レベルは2月末に引き上げられ、3月のレベル3から6月にレベル2へ引き下げられて9月時点でも続いています。UAEの一般犯罪には明確な公式統計がないと外務省は記載しており、数字を読むときは時点と出典を確かめる読み方が欠かせません。

資産をドバイに置くかどうかは、治安とは別の材料で判断する話です。市況の事実は、ドバイ不動産の価格が下落しているのかを整理した記事にまとめています。

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本記事は一般的な情報提供であり、個別の渡航や投資の判断は、最新の公式情報と専門家にご相談ください。

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